胡乱氣

ひとり縫製士

3つの時代を跨いだ68年の歴史

 

 

 

仕入と雑務で難波に行った時の話。

 

 

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2020年12月20日に難波のとらや(生地屋)が閉店するとのことで、中をじっくり見てきました。

私自身、10年以上とらやにお世話になってきたので、このニュースを見たときはとても驚きました。

 このニュースの少し前にもづぼらや本店のニュースがあり、大阪の象徴が立て続けに廃業に追い込まれていく現実に言いようのない寂しさを覚えた記憶があります。

 

 

 

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この機会に初めてとらやについて調べてみたらこんな記事を見つけました。

服地・布地のデパートとらや商店の秘密を徹底解剖 | ぶらっとなんば

とらやは1952年(昭和27年)に創業、花嫁修行のひとつに洋裁が求められていた時代から布地を扱ってきたそうです。

 

 

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この生地サンプルから生地を選んで、店内スタッフに頼んで裁断してもらうシステムです。ほとんどの生地が値下げされていました。

学生時代の共通認識は「とらやの店員は態度が悪い」でしたがその狭い常識ももうなくなるんですね。

こんな時でも皮肉ばっか言ってしまうひねくれっぷりに嫌気がさしますが続きます。

 

 

 

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在庫もかなりなくなってきているようです。

 

 

 

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2Fの高級服地売り場。

まるで顔を隠しているかのようなあの光景を彷彿とさせます。

この階の閑散っぷりを見たおばさんが、「ほんま・・・愛想ないわ」と呟いていました。

 

ここに置かれていた生地の多くも、

 

 

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1Fの空いたスペースに移動してありました。

 

 

 

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3Fの副資材売り場。

商品はもう入荷されないので、空の棚が目立ちます。

 

 

 

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ボタンもほぼ在庫切れ。

 

 

 

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一部の糸は値下げされていました。

 

 

 

 

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通常価格で買うと高いブレードも切り売りで販売されていました。

もし私が現役コスプレイヤーだったら買ってたと思う。

 

私の青春はこの生地屋とともに過ごしたと言っても過言ではなく、一階から三階まで見ているといよいよ寂しさが本物になってきてしまったので、いそいそと会計を済ませて店を出ました。

 

 

 

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レジ。

いつも何にも感じず利用していたけど、こうやって改めて見るとめっちゃレトロです。

 

 

あと一ヶ月ほどで閉店しちゃうのか・・・と思うとめちゃめちゃ寂しいしめちゃめちゃ閉店して欲しくない気持ちでいっぱいですが、この跡地は何になるんだろう?という興味もあります。

複雑な気持ちです。

 

 

かなり品薄になっているので痒いところに全く手が届きませんが、閉店までに難波にいく用事がある時は必ず立ち寄ろうと思います。

 

 

皆様にも思い出のお店はありますか?

 

 

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